新型コロナワクチンの交互接種について 11月28日時点

新型コロナワクチン接種の1回目と2回目で異なるワクチンを接種する「交互接種」ができるようになりました。最新の情報を元に交互接種について解説します。

新型コロナワクチンは3種類あります

このメッセージを書いている11月28日時点で、日本で利用可能な新型コロナワクチンは以下の3種類です。

  • ファイザー社の「コミナティ」
  • 武田薬品工業社の「スパイクバックス筋注」(モデルナ社が開発)
  • アストラゼネカ社の「バキスゼブリア」

どのワクチンも、一定期間を空けて2回の接種(筋肉注射)が必要です。そして、原則として1回目、2回目ともに同じメーカーのワクチンを受けることになっていました。

違うメーカーのワクチンを接種するのが交互接種

1回目と2回目で違うメーカーの新型コロナワクチンを接種することを交互接種といいます。WHO、米国、カナダ、英国では、1回目の接種でアレルギー反応が起こった場合や、同一のワクチンが入手困難である場合等、例外的状況での交互接種が認められています※1。

どうして交互接種が必要なの?

これまで日本では、1回目のワクチン接種後に重い副反応が起こったりしても、2回目に違うメーカーのワクチンを接種することができませんでした。これは、違うワクチンを使うことの安全性がわからなかったためでした。最近になって科学的な知見が増え、海外では複数の国で交互接種が認められています※1。このような背景から、日本国内においても9月21日から交互接種が認められることになりました※2、3。

どんな時に交互接種できるの?※4 ※5

現在接種が進められている新型コロナワクチン(ファイザー社、武田/モデルナ社、アストラゼネカ社)については、下記のような場合に限り、交互接種することが可能です。1回目と2回目の接種の間隔は、諸外国の対応状況等を踏まえ、27日以上の間隔をおくこととされています。

  • 1回目のワクチン接種後に重篤な副反応が生じたこと等により、医師が医学的見地から、2回目に同一のワクチンを接種することが困難であると判断した場合
  • 国内のワクチン流通の減少や接種を受ける方の転居等により、1回目と2回目で同一のワクチンを接種することが困難な場合
  • 10~20代の男性ではファイザー社ワクチンに比べて武田/モデルナ社ワクチンで接種後の心筋炎等の発生頻度が高いことが確認されているため、本人が希望する場合

接種したら、記録と引き続きの予防策を!

接種日が決まったり、実際に接種をしたら、日付を忘れてしまわないように「ヘルスアミュレット」で日付の管理をしましょう。また、接種した場所、ワクチンメーカー、どの番号(製造番号)のワクチンを接種したかを記録しておきましょう。今後ワクチンの有害事象が疑われた時に、自分の身を守ってくれる大事な情報です。

ワクチンによって違いがありますが、2回目を接種して1~2週間で新型コロナウイルスへの免疫(抵抗力)ができあがるとされています(米国CDCのガイドラインによる※6)。

接種が終わっても、引き続き手洗いやマスク、消毒をすることと、人との距離を保つといった予防策を継続しましょう。

作成:Health Amulet編集部