2価ワクチンの接種が始まります 2022年9月21日時点

2022年9月半ばよりオミクロン株に対応した2価ワクチンの接種が開始になりました。最新の情報を元に2価ワクチンについて解説します。

オミクロン株に対応したワクチンが接種できるようになりました

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種が開始になりました。新型コロナウイルス感染症が年末年始に流行することから、令和4年中に全対象者がこのワクチンを接種できるように調整が進められています※1。
この記事を書いている時点では、主な感染はオミクロン株です※2。ウイルスは、自分の設計図である遺伝子を少しずつ書き換え、変異株を生み出しながら流行を続けています(変異株についてこちらの記事もご参照ください「知りたい、変異株のこと ※2021年8月10日時点」)。

今までのワクチンと何が違うの?どんな効果があるの?

オミクロン株対応ワクチンは、これまでのワクチン(従来型ワクチン)にオミクロン株対応の成分を追加したものです。従来のウイルスとオミクロン株の2つに対応しているため「2価ワクチン」とも呼ばれます。2価ワクチンは従来型ワクチンに比べ、オミクロン株に対してより高い重症予防効果が期待できます発症予防効果もより高い可能性があります※3。
また、2価ワクチンは今後出てくる変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されています※4。

誰が対象なの?

初回接種(1・2回目の両方)を完了した12歳以上の全ての方が対象です。ファイザー社またはモデルナ社のワクチンを使用します。ファイザー社のワクチンは12歳以上、モデルナ社のワクチンは18歳以上が対象です。最終接種から5か月以上経っていれば接種できます。

いつから?どこで受けられるの?

9月半ばから接種できるように準備が進められています。60歳以上の高齢者、18歳以上で基礎疾患のある人、医療従事者などから開始の予定です。お住まいの自治体からの案内をお待ちください。職域接種も実施される予定です。接種の際には「2価ワクチン」かどうかを確認するようにしましょう。

接種したら、記録と引き続きの予防策を!

接種日が決まったり、実際に接種をしたら、日付を忘れてしまわないように「ヘルスアミュレット」で日付の管理をしましょう。自分の性別や年齢、お住まいの地域を登録しておくと、自分にあった情報が届くようになります。
また、接種した場所、ワクチンメーカー、どの番号(製造番号)のワクチンを接種したか、接種したのは従来型か2価ワクチンかを記録しておきましょう。今後ワクチンの有害事象が疑われた時に、自分の身を守ってくれる大事な情報です。
接種が終わっても、引き続き手洗いやマスク、消毒をすることと、人との距離を保つといった予防策を継続しましょう。

参考文献:
※1 厚生労働省 令和4年9月14日事務連絡
※2 第 34 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料2
※3 第37回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料1
※4 厚生労働省 令和4年秋開始接種(オミクロン株対応2価ワクチンの接種)についてのお知らせ

※2022年9月現在の情報を参考に作成しています。

作成:Health Amulet(ヘルスアミュレット)編集部