新型コロナウイルスの新規感染者が再び増えてきそうですが、季節性インフルエンザの流行にも要注意の季節です※1。インフルエンザワクチンとコロナワクチンの両方を接種する際の注意点のまとめです。
インフルエンザの流行に気を付けて!
例年12月~3月に流行シーズン※2を迎える「季節性インフルエンザ」。新型コロナウイルスの流行が始まってから、季節性インフルエンザの感染者数は激減していました。今年の冬は国内外で人の移動が増えると予想されており、日本でも季節性インフルエンザが流行することが懸念されています※3。
インフルエンザを予防するには感染予防の徹底!
季節性インフルエンザの感染予防には、新型コロナウイルス感染症への対策と同様に、手洗いなどの基本的な感染予防が大切です。それに加え、インフルエンザワクチンは、発症予防と重症化予防の双方に有効と報告されています※4。
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを両方接種したい!
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時に接種することが可能です。新型コロナワクチンは9月から2価ワクチン(※詳しくはこちらの記事もご覧ください)の接種が始まりました。新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種した場合でも、あいだを空けて接種した場合と比べて安全性や有効性が下がらないことから、令和4年7月の厚生労働省の専門家会議で同時接種が可能となりました。※5。
子どもの場合は要注意!他のワクチンとは2週間空けて※5!
新型コロナワクチンと同時に接種できるのは、現時点でインフルエンザワクチンだけです。子どもの場合、定期接種で色々なワクチンを接種するため、接種は予め計画を立てた上で予約をすることが大切です。インフルエンザワクチン以外のワクチンでは、新型コロナワクチンの接種と2週間の間をあける必要があります。
(例) 4月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他のワクチンを接種できるのは、4月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
ただし、創傷時の破傷風トキソイド等、緊急性を要するものに関しては、例外として2週間を空けずに接種することが可能です。
接種したら、記録と引き続きの予防策を!
接種日が決まったり、実際に接種をしたら、日付を忘れてしまわないように「ヘルスアミュレット」で日付の管理をしましょう。自分の性別や年齢、お住まいの地域を登録しておくと、自分にあった情報が届くようになります。
また、接種した場所、ワクチンメーカー、どの番号(製造番号)のワクチンを接種したか、接種したのは従来型か2価ワクチンかを記録しておきましょう。今後ワクチンの有害事象が疑われた時に、自分の身を守ってくれる大事な情報です。
接種が終わっても、引き続き手洗いやマスク、消毒をすることと、人との距離を保つといった予防策を継続しましょう。
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参考文献:
※1 厚生労働省「第102回(令和4年10月12日) 新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード」
※2 厚生労働省「インフルエンザQ&A Q2」
※3 厚生労働省「第101回(令和4年10月5日) 新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード」
※4 厚生労働省「インフルエンザQ&A Q9」
※5 厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」
※2022年10月現在の情報を参考に作成しています。
作成:Health Amulet(ヘルスアミュレット)編集部