世界肝炎デーをご存じですか?

世界肝炎デー・肝臓週間を知っていますか?ウイルス性肝炎について正しく知り、検査について考える機会にしましょう。

世界肝炎デーを知っていますか?

WHOは2030年までに肝炎の撲滅を達成することを目指し、7月28日を世界肝炎デーWorld Hepatitis Dayとして定め、ウイルス性肝炎やその治療とケアについて啓発を行っています※1。

日本では、B・C型肝炎が問題になっています。症状がなくても肝炎ウイルスを体内に保有している方はB型が少なくとも約110万人、C型は約90万人いると推定され、また、肝炎を発症している患者さんは、B型が約19万人、C型は約30万人と推定されています※2。厚生労働省は7月28日(日本肝炎デー)を含む1週間を「肝臓週間」として定め、各地域で啓発イベントを実施しています※3。

肝炎を予防するためには、肝炎ウイルスに感染しないようにすることが大切です。肝がんの原因の約80%が肝炎ウイルスともいわれています。また、肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、もしもウイルスに感染していても、自覚症状がないまま病気が進行する恐れがあります。

「肝炎ウイルスに感染していたらどうしよう」と心配になってしまう方がいるかもしれませんが、ウイルス性肝炎は研究・開発が進み、さまざまな治療法がある病気です。もし、肝炎ウイルスに感染していても、早期に適切な治療を行うことで、肝炎を治したり、肝硬変や肝がんへの悪化を予防することができます

ウイルスに感染しているかどうか知る方法として「肝炎ウイルス検査」があります。
皆さんのためにも、周りの大切な方のためにも、この機会に肝炎の検査について考えてみてはいかがでしょうか。

参考文献:
※1 WHO「World Hepatitis Day」
※2 厚生労働省「知って肝炎プロジェクト」
※3 厚生労働省「日本肝炎デー・肝臓週間について」

※2022年7月現在の情報を参考に作成しています。

作成:Health Amulet(ヘルスアミュレット)編集部