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もしご家族が新型コロナ感染症になった、または疑われた場合は日々の生活に一定の期間工夫が必要です。お互いに感染させない、しないためにも、ルールを守った生活をしましょう。
もしも家族が新型コロナウイルスに感染したら
ご家族が新型コロナ感染症になった、または疑われた場合の注意点です。以下の9つに注意しましょう*1。多くの場合、症状が出てから10日ほどで感染させる力がなくなると言われていますが長い例では20日という報告もあります*2。
- 生活スペース(部屋)を分ける
- 感染者のお世話は特定のご家族のみに
- 室内であってもマスクは大切
- こまめに手を洗いましょう
- 換気をしましょう
- 共有部分を消毒しましょう
- 汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
- ゴミは密閉して捨てましょう
- 自分の体調もチェックしましょう
1.生活スペース(部屋)を分ける
食事や睡眠など生活する部屋を分けましょう。子どもがいたり、部屋数が少なかったりして部屋を分けられない場合は、少なくとも2メートルの距離を保つようにして、仕切りやカーテンなどで空間を分けるようにしましょう。
2.感染者のお世話は特定のご家族のみに
ウイルスに感染した家族と接触をする人数を制限して、可能な限り一人にしましょう。また、心臓や肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などは、万が一ウイルスに感染した場合に重症化するリスクが高まるため、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けてください。
3.室内であってもマスクは大切
自宅の中であっても、マスクをつけるようにしましょう。また、使用したマスクは表面を触ったり他の部屋に持ち出したりしないよう注意してください。マスク着脱後は必ず石鹸で手を洗うようにして、もしもマスクが汚れたときは新しい清潔なマスクと交換しましょう。マスクをつけていない時に咳やくしゃみをする際は、ティッシュなどで口と鼻を覆いましょう。
4.こまめに手を洗いましょう
こまめに石鹸で手を洗うようにして、さらにアルコール消毒もするようにしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしましょう。
5.換気をしましょう
窓で換気する場合には、二方向の窓を、一回、数分間程度全開にすることを一時間に二回以上やりましょう。
6.共有部分を消毒しましょう
タオルや食器などは共用しないようにしましょう。洗濯や食器洗いは別に洗う必要はありません。トイレやお風呂は、水拭きするか、家庭用の掃除用洗剤でもウイルス量を減らすことができます。ドアノブやベッドの柵などの共有部分は、0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、消毒用のアルコールで拭きましょう。
7.汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
感染した方の汗や皮脂、唾液や血液などで汚れた衣類を取り扱う際は、手袋とマスクをつけて、一般的な家庭用洗剤で洗濯してから完全に乾かしましょう。
8.ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れて、室外に出すときは密閉して捨ててください。その後は直ちに手を石鹸で洗いましょう。
9.自分の体調もチェックしましょう
同居していると自分も感染してしまうことがあります。感染症にさせない、感染症になっても早く対処できるように、自分の体調管理も続けましょう。免疫の力を高めるだろうと考えられている生活習慣を、ハーバード大学医学部が発表しています※3。そこでお勧めされているのは以下のような生活です。
- 喫煙しない
- 果物や野菜を多くとる(よほど偏食でない限り、サプリなどが免疫力を高める証拠はありません)
- 定期的な運動
- 適正な体重の維持
- 飲酒は適度に
- 十分な睡眠
- まめに手を洗うなど、感染を防ぐための取り組み
- ストレスを最小限に抑える
参考文献:
※1 日本環境感染学会
※2 CDC 「Clinical Questions about COVID-19: Questions and Answers」
Harvard Health Publishing 「How to boost your immune system」
※2020年12月現在の情報を参考に作成しています。
作成:Health Amulet編集部