武田／モデルナ社製ワクチンに関するお知らせ（第三報）※9月2日更新

8月26日未明、厚労省から発表された、武田／モデルナ社製新型コロナワクチンの一部使用見合わせに関して、9月1日に武田薬品工業社から追加情報が発表されました。

新型コロナワクチンの一部使用見合わせに関して武田薬品工業社から追加情報が発表

8月26日未明に厚労省から発表された、武田／モデルナ社製新型コロナワクチンの一部使用見合わせに関して、9月1日に武田薬品工業社から追加情報が発表されました（前回までのお知らせは第一報、第二報をご覧ください）。

今回、異物の分析結果と混入の原因、混入の可能性が高いワクチンの自主回収について書かれています。これらのワクチンは、職域接種会場と大規模接種会場で使われました（会場一覧は今回更新の上、後述します）。

発表では、今回確認された異物がワクチンの製造部品に使われる「ステンレス（鉄とクロムの合金）」であったとされています。このステンレスは心臓の人工弁などの医療機器にも使われており、仮に小さな異物がワクチン接種によって体内に入っても接種を受けた方の健康・安全に過度のリスクをもたらすことはないとされています。あり得るケースとして、注射した部位で副反応が起きる可能性があるとのことです。また、使用見合わせとなっていた３つのロット番号に該当するワクチンは自主回収されることになりました（※1）。

第二報でお伝えした武田／モデルナ社のワクチンを接種後に死亡した事例について、9月1日時点で引き続き調査が進められております。今のところ、相互の関係はなく偶発的に生じたものと考えられるとのことです。

以下、厚生労働省発表の情報のまとめです（一部情報が更新されています）。

現時点では、対象となるロットのワクチンを打っていても、重大な問題を引き起こすリスクはきわめて低く、ワクチンの有効性についても問題はないとされています　※3

ワクチンは、使用前に医療従事者が目視で異物の確認をしています。同一ロットのワクチンであっても、異物が確認されていないものの接種では健康影響はないと考えられています。仮に、小さな異物がワクチン接種によって体内に入っても、重大な問題を引き起こすリスクは極めて低いと考えられています。その理由として、以下があげられています。

（１）ワクチンは、無菌状態で製造・小分けされるため、無菌性に影響はないと考えられること
（２）筋肉内注射であるため、血管閉塞（血管をふさいでしまうこと）を引き起こすリスクはないこと
（３）現時点では異物混入を原因とした健康被害は報告されていないこと

引き続き武田／モデルナ社のワクチンを接種することができます　※4

同ワクチンの接種に関しては、専門家の審議会で安全性について頻繁に審議を行っています。これまでのところ安全性に重大な懸念は認められないと評価されています。今回の対象でないロットのワクチンを用いて、引き続き武田／モデルナ社のワクチンを接種していただくことができるとのことです。また、諸外国においても、ワクチン接種が継続されています。

二回目接種も予定通りまたは遅れる場合も可能な限り早く接種しましょう　※5

今回の使用見合わせによって二回目接種が予定から遅れる（標準の接種間隔は4週間です）場合も、可能な限り早く接種するように発表されています。また、一回目から接種し直す必要はありません。

その他のよくある質問は、厚労省のサイトで公開されています。

自分が接種したワクチンのロット番号は、以下の方法で確認することができます。

＜ロット番号の確認方法＞
ロット番号（製造番号）は接種後に渡されるワクチン接種シールに記載されています。
新型コロナワクチン接種管理アプリ「ヘルスアミュレット」にワクチン接種記録をご登録いただいている方は、ワクチン接種記録画面からロット番号（製造番号）がご確認いただけます。