日本で最初の新型コロナワクチン(コミナティ)について

OUTLINE

日本で最初に承認された、ファイザー社の新型コロナワクチンはどのようなワクチンなのでしょうか?

※2月14日に日本で初めて承認された、ファイザー社の新型コロナワクチンの情報です

日本で最初に承認されたのは、COMIRNATY(コミナティ)というmRNAワクチンです

2月14日に承認された新型コロナワクチンは、米国のファイザー社とドイツのBioNTech社が共同で開発したワクチンです。ちなみに、コミナティは商品名です。成分の名前はトジナメラン(Tozinameran)です。
このワクチンは、コロナウイルスに含まれるmRNA(メッセンジャーアールエヌエー)を使った新しいタイプのワクチンです。

世界中で試験を行って安全性や効果を確認しています

新しいタイプのワクチンなので、ファイザー社ではワクチンの安全性や効果(有効性)を評価するために国際的な試験を実施しました*1。2020年の11月時点で世界から約44,000名が参加し、本物のワクチンと偽のワクチンを接種する二つのグループに分かれて試験が行われました(こうしたやり方は薬の本当の効果を評価するために一般的なやり方です)。評価は今後も二年間は継続される予定です。この試験で良好な結果が出た(以下を参照)ため、世界で次々とこのワクチンの使用が始まりました。
日本ではこの結果と合わせて、2020年の10月から20-85歳の日本人160人を対象に、同じようにワクチンの二回接種による試験を追加で実施しました。試験では、新型コロナウイルスの感染力や毒性をなくすようなタイプの抗体(中和抗体と呼びます)が増えるのかを調べました。中和抗体が増えていれば、ワクチンに効果があるといえるからです。この試験で良好な結果が出たため今回の承認に至りました

ワクチンの効果は?その意味は?

ワクチンに期待する効果はこちらの記事でもお伝えしました。上記の国際試験では、ワクチンによってどれだけその感染症になりにくくなったか、重症化しなくなったかを調べました。
試験では、ファイザー社のワクチンの効果は95%という結果でした。これは、本物のワクチンを接種したグループのほうが、試験のために偽のワクチンを接種したグループに比べて新型コロナウイルス感染症になる確率が20分の1になったと言い換えることができます。

わかっている有害事象は接種した場所の痛みや倦怠感などです

ワクチン接種に伴って予期しない反応や好ましくない反応が体に起きる場合があります。これを「有害事象」と呼びます(こちらの記事もご覧ください)。
試験でわかった、ファイザー社のワクチンの有害事象には、以下のようなものがありました。

  • 重症のもの(日常生活に影響がでる程度)は、倦怠感が接種者の3.8%に、頭痛が2.0%、発熱(40℃以上)が0.1%でした
  • よくみられた有害事象は、接種した場所の痛みが接種者の7~8割に、特に一回目接種後に多くみられました。その次に多かったのは頭痛や倦怠感が接種者の4~5割に、二回目接種後に多くみられました
  • 命に関わるような重篤な有害事象はありませんでした

その他の重症の有害事象として心筋梗塞などがありましたが、本物のワクチンを接種したグループと偽のワクチンを接種したグループでは全体の頻度は同様(0.6%と0.5%)でした。この場合、ワクチンが原因と言えるのかまだ判断ができません。

どうしたらワクチンを接種してもらえるの?

このワクチンは、皆さんがお住まいの市町村にある医療機関で無料で接種できます*2。接種は義務ではありません。いつから、どの医療機関で接種できるようになるかは正式には決まっていません。また、接種には優先順位があります。まずは医療従事者を対象に、今月から接種開始が予定されています。その次に高齢者(2022年3月末時点で65歳以上)、そしてその他の一般の方々の順に接種開始が予定されています。

参考文献:

※1 The New England Journal of Medicine 「Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine」
※2 厚生労働省「接種についてのお知らせ」

※2021年2月現在の情報を参考に作成しています。

作成:Health Amulet編集部