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新型コロナウイルスの変異株が話題になっています。変異株についてわかっていることとわかっていないことを正しく知り、正しく備えましょう。基本の対策は同じです。
変異株は性質が変わった子孫のこと
新型コロナウイルスの設計図である遺伝子は、約2週間ごとにほんの少しずつ(だいたい3万分の1くらい)書き変わっているいるとされています※1。設計図が少し変わって新しい性質を身に着けたウイルスを、「新型コロナウイルスの変異株」と呼びます。
遺伝子の変わり方が大きい場合には、新型コロナウイルスと呼ばれなくなることさえあります。この場合は変異「種」と呼ばれ、新しいウイルスの名前がつきます※2。
変異株にはてごわいものもあります
国立感染症研究所では、変異株の警戒すべき度合いを評価しています。大事なポイントは主に以下の3点です。
1)感染力が高い可能性
2)重症化しやすい可能性
3)免疫やワクチンが効きにくい可能性
このメッセージを書いている8月10日時点で、日本で警戒すべきとされている変異株(懸念される変異株(Variant of Concern : VOC)に相当)は以下の4つです※1。
B.1.1.7系統の変異株(アルファ株:以前は英国株と呼ばれていました)
B.1.351系統の変異株(ベータ株:以前は南ア株と呼ばれていました)
P.1系統の変異株(ガンマ株:以前はブラジル株と呼ばれていました)
B.1.617.2系統の変異株(デルタ株:以前はインド株と呼ばれていました)
どの株も感染力が高く、入院が必要となるリスクが高いとされています。ワクチンが効きにくくなる可能性も報告されています。
デルタ株が欧米で増えています
※この続きはワクチン接種支援アプリ「Health Amulet」で読むことができます。
参考文献:
※1 厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」
※2 一般社団法人 日本感染症学会「【重要】変異「種」の誤用について(報道機関 各位)」
※3 国立感染症研究所「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第12報)」
※4 CDC 「Delta Variant: What We Know About the Science」
※2021年8月現在の情報を参考に作成しています。
作成:Health Amulet編集部